難聴者用ヒアリングシステムで、聞きたい声が聞こえる。音楽が鮮明に聞こえる。
クリアな音の世界が街中に広がります。
現在、難聴者は軽度の方も含めると全国で600万人いると言われています。
高齢化社会が進むにつれ、ますます増加が予想される中で
難聴者へのケアはきわめて重要な課題となってきました。
難聴者は外見ではわかりづらい上、声をかけても気づかないため、
会話が滞りやすく出無精になりがちです。
地域社会へ参加したくても困難なことが多く、参加できないのが実情です。
補聴器を使用することで解決するのでは?と思われがちですが、
無選別にあらゆる音が聞こえてくるので、
むしろ聞き分けが困難で大変疲れてしまうのが現状です。
特に広い場所やホール、会議室、教室、劇場、体育館などで
音声を正確に聞き取ることは非常に困難です。
そこで補聴器のこうした限界をカバーするために生まれたのが【ヒアリングループ】です。
これは、ヒアリングループに入れた音を電気信号に変えて送ると、電線の中で磁力が生まれ、
この磁力を補聴器で感知することで、周りの雑音がほとんど聞こえず、
目的の音を正確に聞き取ることができます。
欧米ではヒアリングループシステムはすでに常識化されていますが、
日本の場合はまだ設備されているところが限られているのが現状です。
ヒアリングループシステムの広がりが、難聴者や高齢者のバリアフリーとなり、
積極的に社会参加できる笑顔の未来社会につながります。
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